息子が初めてジュニアのクラブチームに入った頃、自分は結果(勝つこと)に強いこだわりを持ってました。
試合があればどんな形でも勝つ。
勝つためにはどうすればいいかとか、息子にアドバイスもしてました。
でもそれが変わり始めたのは、指導者の資格を取得してから。
その講習では育成年代に大事なことを学びました。
そして息子が中学生になり入ったクラブチーム。
そのクラブはジュニアの頃から知ってるクラブでしたが、息子が入団し、クラブの方針やスタンス、指導方法等を身近で感じ、さらに結果へのこだわりより“成長”という部分を大事にするように考えが変化しました。
決定的だったのはこの本と出合ったこと。
この本の著者、池上正さんのことは
「ジュニアサッカーを応援しよう」を通して知っていましたし、この本の存在も知ってました。
でも買ってまで読んでみようとは思ってなかったんですが、ある日突然嫁が買ってきました。
どんなことが書いてあるのかなと思い読んでみると、「なるほど。なるほど。」の連続。
目からうろこがボロボロと落ちる感じ。
正直もっと早く読んでおけば良かったと後悔してます。
息子が所属している
HFC真岡
この本を読んで、本当にこのクラブに入団させて良かったなと思ってます。
息子はまだその感情には至ってないと思いますが、大人になった時必ずその気持ちは出てくるはずです。
“結果”よりも“成長”に重きを置く。
それはサッカー選手としてだけでなく、一人の人間としても成長させてくれる。
かといって全く結果を無視している訳ではありません。
もちろんサッカーをしている以上勝利は目指します。
でも1番大事なのは、子供達の成長を導き次のステップに進ませてあげること。
子供達にとってここで結果を残すことがゴールではないということです。
子供達のサッカー人生はまだスタートしたばかり。
細かく指示を出し行動させるのではなく、自分達で考えさせ、行動させる。
子供達一人一人の“考える力”を導き出してあげる。
U−15のリーグ戦後期が始まり、HFC真岡はまだ1勝も出来てません。
中学生という年頃なので気持ちの部分もまだ不安定な時期です。
試合で勝てないことに苛立ちもあるでしょう。
コーチ自身の心の中にも、クラブチームとして結果を出すことも大事、でもそれより大事なのは一人一人の“成長”という想いもあると思います。
葛藤もあると思います。
そこで大事になってくるのは選手とコーチの信頼関係。
試合で勝つためのサッカーを“やらせる”のは簡単なことです。(必ず勝つという意味ではありません)
でもそれをやってしまうと子供達の“成長”にはあまり繋がらないということ。
そのことを中学生に理解してもらうのはなかなか難しいことだと思います。
なので、それを見守る保護者だけでも理解してあげられたらなと思ってます。
この本はサッカーの指導者だけでなく、他のスポーツの指導者、子供を持つ親、仕事で部下を持つ人、経営者など、色んな人が読んでも勉強になる本だと思います。
おすすめですので是非読んでみてください。
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